ガキのころはしゃべってばかりいて授業中の発言もハヤクチで、成績表にいつも「もっとゆっくり話すように」と書かれていたワタシですが、このような生活を始めて人と話をする機会がめっきり減ってしまいました。
特に、「ハッキリ声を出して本を読む」ことが全然なくなりました。これはいけない。と思って、家で朗読の練習を始めました。
読む本は「デジタル撮影の適正露出と色彩調整(谷口泉著、日本カメラ社刊)」
いや、これ内容も勉強しようと思ってるんだけどなかなか難しいから、一石二鳥というか。
ところがです。ハッキリ声に出して読む自分のベシャクリが自分で耳ざわりっつかザトらしっつかダセぇっつか、なんかこうイヤなんです。
ということは、このベシャクリを、自分で耳障りにならない自然な感じに直すことが必要なのだ。
そこでこの朗読練習は思いもよらない展開になってしまった。
みなさん、以下の文を朗読してみて、自分でどう感じますか(以下は上記の本の内容に似たものではありますが、直接の引用ではありません)。
「デジタルカメラのシャッター速度を調整してみましょう」
ワタシは、まず、「デジタルカメラ」でイヤになった。
「デ」がしつこく、「ジタルカ」のトーンが高すぎ、「メラ」が下品な感じだ。
もっとこう、柔らかで自然でかつインテリジェントな感じに「デジタルカメラ」と発声したい。
いや、英語で「ディジトォキャメア」と言えとかそういう問題ではない。「デジタルカメラ」はもはや日本語であるから、美しい日本語として美しく発音したいのだ。
そのためには各音の強さ、高さ、音同士のつながりをいかにすべきか。
日常生活で「これはデジタルカメラ」「デジタルカメラで撮れば」のように言う場合と比べてみようとした。」
ところが、実は日常生活ではあまり「デジタルカメラ」と言わないことに気がついた。「デジカメ」だの「コンデジ」だの「きみまろ」だのと略してしまうからだ。
だからと言ってここでやめるわけにはいかない。気になる。そこでことあるごとに「デジタルカメラ」と唱えてみる。ぬいぐるみに「あのねデジタルカメラなのよ」と話しかけてみたり、Nスペの語り口調とか、阿部寛さん風に言ってみたりしている。だがまだ自分流の口調が見つからない。そんなわけで朗読も露出補正の勉強も全然進まない。
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