2009年5月8日金曜日

ブラックボックス

ワタシはとかく目で見えるものに頼りすぎるっていうか目で見えないものにはてんで弱い。だから原子を丸電子軌道を円とかで描かれると、そういう先入観に引き込まれる。そんな状態で原子はさらに素粒子に分かれるとか言われると、その丸いものをパカと割るのかと思ってしまう。
粒子はカタツムリなんかも波の性質を持っているとか、超臨界水は気体と水の両方の性質を持つとか言われても、カタツムリがサーフィンしている光景を想像したり、湯気と水の見た目をそれぞれ想像したりするからわからなくなる。
よく理科の実験は「目で見てわかる」ものにすべしと言われるが、コトによってはそれが「見えないものを推測できなくなる」原因になってはいないだろうか。水の融点沸点とか調べるとき、沸騰してるとか凍ってるとかの目で見た印象のほうが先に認識されてしまい、データがそれにひきずられることはないだろうか。むしろフラスコに布かけて見えない状態で、純粋に温度変化だけを追っていくような実験を、一度はやってみたほうがいいんじゃないかと思う。もうそのときは最後まで布を取らないで、児童生徒には若干フラストレーションが溜まったような状態で終わらせてしまう。彼らがそれを解消するために自分で何かやり始めればしめたものだ。

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