2009年4月7日火曜日

コンデジ奇譚

いつもちょっとした撮影に使うコンデジをふと見たら、茶色い泥のようなものがべったりとこびりついていた。「えッ?これは何?」でもすぐわかった。甘い香りでわかった。チョコレートだッ。

いったいどこで?このコンデジは、いつも外出時に持って行くハンドバッグの外ポケットに入っている。このハンドバッグ、かろうじてサンドバッグと呼ばれないくらいゴツイが、金具でさえすり減って切れるほどの我が酷使にもう二、三年も耐えている。といっても何かの部品は取れたらしくなぜ「穴」があるのかがもうわからないベルトがベロンと出ていたりする。それはいいとしてその裏側がでかいポケット上になっていて、そこに突っ込んで買い物のとき鳥などが現れた日にはすかさず取り出して撮影できるようにしているのだ。

ということはチョコレートがこのポケット内に入って溶けたに違いない。しかしそんなものを入れただろうか。これが日曜日ならスーパーでガラポンをやってはずれるとアメとチョコが計数個もらえるのをこのポケットに入れて帰るが、いつも忘れずに二、三日のうちに喰ってしまうはずだ。

そこで思い出した。その日は午前中大学の聴講制度ガイダンスに行って、帰りエラくハラ減って駅まで着けない気がしたのでコンビニに寄ってチョコモナカを買って喰いながら帰ったのだった。そのときにかけらがポケットに入ったに違いない。

そこでそのポケットを探ってみたが特にべとついている感じはない。だが一緒にポケットに入れているケータイに少しだけチョコがついていた。やっぱりそうだ。濡れた布でポケットの中を拭いたらたしかに微量のチョコが拭き取られてきた。だが微量だ。中に入って溶けたチョコのほとんどはコンデジに吸い取られでもしたかのように集中的についたようだ。コンデジのボデーの金属か塗装にチョコ親和性のよい素材が使われているとでもいうのだろうか。それともただコンデジの上に乗っかるくらいの小さい破片だったのだろうか。たぶん後者だ。いずれにしろ歩きながらチョコモナカを喰うときはチョコの破片の落下に気をつけようと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿