2009年3月28日土曜日

ピンクの

種を蒔いて芽が出たとたんに寒気が居座りやがって人の園芸の邪魔をするが、春は春だ。お天道様の高さはごまかせねぇ。うちの近所でもソメイヨシノがチラホラと咲き始めた。

この時季スーパーに行くと「ピンクのお菓子」がやたらに目につく。イチゴ系とサクラ系に分かれている。ここ数日「さくらういろう」というのが売られていてこれが罪だ。

ワタシは「半透明半固体状態」というのにデラ弱い。大学でも半固体状態がやりたくてコロイド系の研究室に行ったようなものだ。てのはウソだが、そうした実験はタイヘン楽しかった。水と油の界面に並んだ石英の粒子同士をシリカ析出で架橋しようという試みを行ったことがあって、ケイ酸ナトリウムの溶液に塩酸垂らして行ってシリカの析出をモニタするという実験に、pH3くらいでオレンジ色から赤に変わるたしかメチルレッドを指示薬に使った。明らかにオレンジや赤の半固体状態が作りたいという意図で行ったものでタイヘン楽しかったが実験は失敗した。

そんなワタシの目の前に毎日、スーパーの菓子売り場でピンクのういろうが突きつけらる。ものすごーく喰いたいのだが、筆箱くらいのサイズだ。とても喰い切れまい。あとうちのメンテの悪い包丁では切れまい。
ワタシにはわかっている。これは腹が空いているわけでもないし舌が味を求めているわけでもなく、目が喰いたいと言っているだけだ。それにこの前御近所のギタリストさんたちと行った会合で持ち寄った菓子がしこたま残っている。だから買わないでいる。

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